2012-06-11

JICA WORLD REPORTER #6

JICAワールドレポーター更新。
訪問者


 我々ボランティアが持てるパスポートは普通のパスポートとは違いオフィシャルパスポートと呼ばれている。国交がある国であればどこにでも行ける通常のパスポートとは異なり、青年海外協力隊員に限っていえば、渡航できる国はかなり制限されている。

加えてJICAでも独自に任国以外に旅行できる先を制限している。そのためドミニカを訪問できる国はかなり限られている。

2つ下(南)の島St. Luciaもそんな数少ないドミニカに渡航できる国の一つである。そのSt. Luciaの隊員から、あちらに住む台湾ボランティアがドミニカを訪問するのでその際のアテンドをして欲しいと頼まれ、先日、Whit Mondayのホリデーを含めた4日間の日程で来ドミした。


ドミニカを満喫してもらうべく連日朝から晩まで色々なところに案内した。
参考までに今回の日程は下記の通り。
  • Day1 - 首都ロゾー市内観光 - Scotts Head - ドミニカ最南端の陸続きの島 - Champagne Beach - 海中からシャンペンの泡のように吹き出ているビーチ - Fort Young ホテル(ハッピーアワー) - Jazz 'n Creolイベント 
  • Day2 (一日バス貸切り) - Middleham Falls - 壮大な滝壺のある滝 - Titou Gorge Falls - パイレーツカリビアンでも使われた洞窟内の滝 - Trafalgar Falls - ファザー、マザーと呼ばれる二つの滝と天然温泉 - Screw's Spa - 個人的にドミニカ一と思う温泉
  • Day3 (一日バス貸切り) - Chaudiere Pool (Bense) - 高さ5m位の崖の上から滝壺にダイブできる川 - バーベキュー No.1 Beach (Calibishie) - Cabrits National Park - Jazz 'N Creole メインイベント
  • Day4 (一日バス貸切り) - Glasse - 岩場に穴が空いていてそこがプールになっている海岸 - Melville Hall Airport(見送り)

こうやって予定を見直すだけでもかなりハードな4日間だったと今更ながら思う。正直なところ自分もかなり疲れた。


ゲストの台湾ボランティアに加え、米国Peace Corps、フランス、オーストラリアのボランティア、ロスユニ(米大学ドミニカキャンパス)の学生、もちろん地元ドミニカ人などに声をかけ、結果かなりの人数に集まってもらえ、どれも多国籍なイベントとなった。果たしてドミニカを楽しんでもらえただろうか...

ドミニカ在住のJICAボランティアが少なくなったせいか、最近こういうことでもないとタクシーをチャーターしてどこかに出かけることはめっきり減った。その意味でも我々ドミニカ ボランティアにとっても良い機会だったと思う。

余談だが、聞くところによると、ここドミニカにもかつては台湾ボランティアが農村部を中心に入っていたが、現政権になり中国中心の政策への転換がなされた結果、台湾ボランティアは全て追い出されてしまったらしい。中国の支援は多額の資金を投入し、人員も本国から連れてきて、いわゆる箱物や道路などの建設を行っている。そのため、ドミニカを大規模に開発することを嫌う人々からは批判的な意見を聞くことも多い。一方、農家に対する人的貢献等を行っていた台湾ボランティアに対しては、「あの頃は良かった」のような昔を懐かしむ声を聞くこともある。ここ遠く離れたドミニカでこうした中国-台湾の問題を垣間見るとは思いもしなかった。

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