引越と盗難
引越と盗難
先日、事務所が引越になった。引越といっても同じ病院の敷地内での移動ではあるが。
引越の話は、自分が2年前の4月にここに配属された時から既にあがっていて、その当時はその年の6月頃には引越になると聞かされていた。実に2年あまりの遅れの上、ようやく引越になった。いかにもドミニカらしい(笑)
新しい事務所の建物は旧精神科の建物だったところで、いつだかのハリケーンで被害を受けて、使えなくなっていたのを病院の大工が長い年月をかけてようやく使えるまでに復旧させたものである。話は逸れるが、ここドミニカでは病院に勤務する専属の大工というのが数名居て、外注ではなく彼らが病院内の道路や設備や内装や、ある時は建物自体までもを作っている。
この建物は、1階はまだハリケーン被害を受けたままという感じであるが、我々が引越した2階はだいぶ綺麗になっている(写真の時点ではまだ床が張られていないが現在は綺麗になっている)。
そんな新しい事務所に今回引越したのは所属するHIU(保健情報局)でもITに携わる自分も含めた3名だけである。そして驚くことに、全員にそれぞれ個室が与えられた。日本でもこんな環境で働いたことはない。部屋は4畳半ほどの広さで新品の大きなデスクと椅子、それに来客用の椅子が2つほどあるだけで今のところは他に何もないが、もうじきキャビネットも来るという。当然、自分専用のエアコンも完備されている。
ただ正直な感想はこんなの要らないのですけど...という感じでもある。ただでさえ職種柄、余り人と話す機会に恵まれていない上に、これでは、完全に引きこもりになりそうである。
そして、引越してまだ2日しか経っていないのに事件は発生した。引越の翌日はトロピカル・ストームが近くを通過するのでJICAの判断で自分は休み。そのまた翌日に出社して、いざデスクトップのPCにスイッチを入れようと思ったら、あれモニターがない。昨日自分は休みだったから、もしかしたらその間に同僚が使ったのかななどと呑気に思っていたら、隣の部屋からもモニターがないという叫び声が。隣に行くと、高窓が開けられたままになっているし、何だか荒らされたような痕跡もある。自分の部屋に戻ってみるとマウスもなくなっていることに気づく。
カウンターパートは前日最後に帰る際に全部戸締まりを確認して帰ったらしいが、どうやら高窓から入られてしまったのかもしれない。 自分は普段メインで使っているラップトップはいつも持ち帰るようにしているので、職場には日本語の書籍や筆記用具以外にほとんど物を置いていない。とはいえ、デスクトップマシンを持ち歩くわけにはいかないので当然置いてあるわけだが、なぜかこれは持って行かれなかった。古くて重いからだろうか。それに比べて盗られたモニターはまだまだ新しく画面サイズも大きな比較的良いものである。盗る側も良く分かってらっしゃる。
被害はどうやら自分と隣の部屋の同僚のモニター計2台と自分のマウスだけのようだ。これだけで済んだのは不幸中の幸いである。
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