比較的慣れているVirtual PCやVirtual Serverと比べるとHyper-Vのフォルダの構成は複雑化しており、同様な方法でバックアップを取ると痛い目に遭う。
Virtual PC、Virtual Serverでバックアップを作成する場合、仮想マシンを停止させて仮想ディスク・ファイル(.vhd)を単純にファイルコピーすれば良かった。
これに対し、Hyper-Vの場合、スナップショット機能等もあるため、仮想マシンを構成するファイルは1つではなく、仮想マシンの構成ファイル(.xml)、仮想ディスク・ファイル(.vhd)や仮想ディスク・ファイルとの差分ファイル(.avhd)など複数ファイルで構成されている。しかも、フォルダツリーを単純にコピーしただけで全く同じ環境を構築できるというものでもないらしい。
そのためHyper-Vでバックアップを作成するには「エクスポート」機能を利用する必要がある。
■エクスポートの方法
- バックアップしたい仮想マシンをシャットダウン
- Hyper-Vマネージャでその仮想マシンを選択し右クリックから「エクスポート(X)」を実行
- 「仮想マシンのエクスポート」ダイアログが表示されるのでパスを指定(ディスク空き容量に注意)。また「仮想マシンの構成のみをエクスポートする」にチェックがされていないことを確認
- エクスポート実行(元の仮想ディスクのサイズにもよるが数GByteになるので時間は相当かかる)
逆にバックアップを復元する場合には「インポート」機能を利用する。
■インポートの方法
- Hyper-Vマネージャを起動し、メニューから(あるいは右ペーンの「操作」から)「仮想マシンのインポート(M)」を実行
- 「仮想マシンのインポート」ダイアログが表示されるので復元したい仮想マシンのフォルダ(エクスポートの保存の際に指定したフォルダでフォルダツリーのトップにconfig.xmlが存在するフォルダ)を指定
- インポートを実行
※なお、1度インポートすると何かしらの書き込みを行ってしまうようで、同仮想マシンの再インポートは不可能になる。
必要に応じて、フォルダツリー自体をそのままコピーしてバックアップを作成しておくと良い。
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